デザインTシャツ【コウシュ】のブログ
新しい考え方や技を現代アートにたびたび持ち込み、
広告などに使われていたシルクスクリーンプリントも積極的に活用した先駆者である
Robert Rauschenberg(ロバート ラウシェンバーグ)。
1940年代後半のニューヨークでは、抽象表現主義(Abstract Expressionism)が美術界を席捲。
20代の若かりしラウシェンバーグはこの抽象表現主義に違和感を覚え、
絵から全ての表現をなくしてしまおうと、真っ白の絵を描き始める。
そしてその一連の取り組みを突き進める中、
今度は自分でスケッチを描いては消し、描いては消し、それを作品とする。
しかし、さらに、その白い作品の価値を最高に高めるには、
消す対象がそもそも重要な作品でなければならないと思うに至る。
そして抽象表現主義の巨匠であったde Kooning(デ・クーニング)に
勇気をふりしぼって自分の作品を提供してくれないかと頼み、
1ヶ月かけて丹念にデ・クーニングの絵を消していったのである。
皆に愛されたラウシェンバーグの人柄がわかるインタビュー
Robert Rauschenberg – Erased De Kooning
Robert Rauschenberg, Erased de Kooning Drawing, 1953