デザインTシャツ【コウシュ】のブログ

クリームソーダの思い出はどんなもの?

筆者の場合は、10代前半、
合格発表のあとに晴れ晴れとした気分で食べたあの味。

大人になり、グリーンが気持ち悪く、
メニューに載っていると毎度存在が気になるものの、
オーダーするには至っていない。

今回はそんなクリームソーダと薬局の関係。

 

日本で最初にクリームソーダを出したのは
資生堂パーラー

資生堂は1872年に銀座にて薬局として開業、
1902年、その薬局内に「資生堂ソーダファウンテン」(のちの資生堂パーラー)が生まれた。

 

このソーダファウンテン
(ソーダが泉のように湧き出るところ、言うなれば、甘味処ならぬソーダ処)、
アメリカのドラッグストアに影響してつくられたということなのだが、
なぜアメリカの薬局にソーダファウンテンがあり、
炭酸の飲み物やクリームソーダが売られていたのか?

 

炭酸水が消化に良いのは古代ローマやエジプトの時代から知られていたようで、
天然の炭酸水は古来ずっと飲まれてきた。
1700年代には人工でも炭酸水が作られるように。
よく見かける「Schweppes」(シュウェップス)は当時の新技術を使って1783年に炭酸水を製造し始めた会社の名前。

よってアメリカの薬局で炭酸水が提供されたのは自然な流れ。

1800年代、ドラッグストアへの規制は緩く、また大手製薬会社の薬も今ほどになく、
それぞれが、カフェインやコーラ・ナッツ、コカインなどを独自の調合で提供でき、
それらを炭酸水にまぜ、
さらに飲みやすくするために、ジンジャーやレモン、様々な果物、甘味を加えて仕上げていた。
こうして生まれたのがクリームソーダ。

ソーダファウンテンつきのドラッグストアは
1800年代半ばには人気スポットとなり、
各ドラッグストアのオリジナルのミルクシェイクやクリームソーダ、ルートビアを
人々は我も我もと楽しむように。

 

コカ・コーラやペプシ、ドクターペッパー、ジンジャエールが
このような環境の中で生まれたのは
なんとなくのうろ覚えの知識でみなさん想像されるだろうが、
その他、クリームソーダや炭酸水、薬局に関する豆知識。

 

◇炭酸を甘くした飲料であるラムネ。ラムネは何故ラムネと呼ばれる?
- Lemonadeレモネードがそう聞こえたから。
最初に日本に持ち込まれたのはペリー来航の折らしい。

 

◇天然の炭酸水って日本でも飲める?
- 温泉天国の日本ですから。
全国各地に炭酸泉があり、中には飲料として飲める場所も。
例えば、大分県由布市の白水鉱泉福島県大沼郡金山町の大塩天然炭酸水

 

◇お酒は薬?
- 禁酒法時代、食欲促進・消化不良、利尿作業など、医療用に処方するアルコールはOKで、
ドラッグストアでは処方箋代を払えばウィスキーやビールを買えた

 

◇日本人はメロン好き?
- ええ、おそらく。緑色のクリームソーダは日本オリジナルのもののよう。
明治屋のマイシロップの写真を見ると、「昭和36年頃」の写真に緑色のシロップが入っている
メロンのリキュールを1964年に世界で初めて作って販売したのはサントリー

ちなみに、マスクメロンは、新宿御苑の温室(かつては農業試験場だった)で生まれたもの。
贈答用にマスクメロンを販売し始めたのは、新宿の高野で、
新宿に縁の深い果物。

 

◇容器にも注目。
- 炭酸飲料を保存するには気が抜けてしまわないような工夫が必要。
かつてはLamonade―ラムネ-にもコルクが使われていたが、
1872年、ラムネのあの瓶をイギリスのハイラム・コッド氏が開発。
ラムネ瓶の英語名はコッド氏にちなみ、Codd-neck Bottle。
ビー玉入りの瓶に炭酸飲料をそそぎ、逆さにすると、
あらまー不思議、密閉され栓になる、という方式。

この瓶は世界で広まったが、その後、王冠にとって代わられる。

今やペットボトルの時代だが、
凹凸のないきれいな丸型にしたり、底は花びら型にすることで
炭酸ガスの内圧をささえられるよう工夫が行われている。

 

 

さて、この週末は自家製クリームソーダをつくるのはいかが?
ペリエ、サンペレグリノ、お気に入りの炭酸水に、
リキュールやレモンなどを加え、
とっておきのアイスクリームをのせて。
材料さえ調達できればあとは3分で出来上がり。

 

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