デザインTシャツ【コウシュ】のブログ


1960年代、シルクスクリーン印刷は多くのポップアート作品に使われた。

ポップアートですぐに思い浮かぶのは、
ロイ・リキテンスタインによるドット(網点)を用いた漫画のコマのような絵や
アンディ・ウォーホルのマリリン・モンロー、キャンベルスープなど、
アメリカの作品。

アメリカのポップアートは、
50年代にニューヨークのアート界で隆盛した 抽象表現主義や崇高な「芸術」
への反発(Anti-Art)の流れを受けて盛んになった動向であるが、

その発祥の地はイギリスである。

世界恐慌で経済的苦境に陥ったのち、
完全回復する間もなく、
第2次世界大戦でドイツのひどい空襲を受け、
メンツは保つも、国力や国際的地位を失ったイギリス。
豊かなアメリカの新車や家電、大衆文化はまぶしく、

エドゥアルド・パオロッツィ(Eduardo Paolozzi)は
1947年、雑誌広告や各種の印刷物をコラージュした「I was a Rich Man’s Plaything」を作成、

リチャード・ハミルトン(Richard Hamilton)は
1956年、「Just what was it that made yesterday’s homes so different, so appealing?」を作成。

これらのメンバーで構成するインディペンデント・グループが誰からともなく使い始めたのが
ポップ・アート(パンとはじける音とpopularの短縮に掛けて)という名称。
リチャード・ハミルトンは、ポップ・アートを、
「Pop Art is: popular, transient, expendable, low-cost, mass-produced, young, witty, sexy, gimmicky, glamorous, and Big Business」
と定義している。

伝統を重んじるイメージがある一方、
産業革命、ビートルズ、Swinging London、モッズなど、
革新を追及する土壌のあるイギリス。

アートの歴史的には
大英帝国の繁栄のもと他国のものをかき集めてきたり、
あくまでも工業や科学と紐づいた形で発展していたように思うが、

戦後、大衆に文化が開かれたのち、花開き、
停滞期もあったものの、
1990年代にはCool Britanniaとして世界に認知されることとなる。

現代アートの世界でも、
テートモダン、ターナー賞、ダミアンハースト、バンクシー、数多くのギャラリー、
と、ニューヨークと地位を競い合う。

さて。
EU離脱の影響に戦々恐々とするイギリスアート界の記事はこちら

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