デザインTシャツ【コウシュ】のブログ
七十二候シリーズ。
少し先になるが、
8月23日~27日付近は、
二十四節気の「処暑」(暑さが少しおさまってくるころ)の中で、
1番最初の5日間「綿柎開 (わたのはなしべひらく)」にあたる。
七十二候はもともとは中国のもので、
中国のオリジナル版ではこの時期は「鷹乃祭鳥(鷹が捕らえた鳥を並べて食べる)」である。
が、七十二候を日本の風土にあわせたものにしようという動きがおこる。
少なくとも江戸時代に渋川春海(1639-1715)が「本朝七十二候」として改訂した時点で
8月23日~27日付近の5日間は
「綿柎開 (わたのはなしべひらく)」となっている。
今では綿を栽培しているところを身近に見ることは殆どないものの、
ちょうど「本朝七十二候」が出されたのは
日本でかつて綿の栽培が最も盛んだった時期に近く、
作付耕地のなかで20-60%ぐらいの比率を占める地域も多かったようである。
それで見慣れた風景を七十二候の1つに採用したのだろう。
Tシャツの原料でもある綿。
その花の「しべ」(めしべ、おしべ、の「しべ」)が開く、
というのがこの
「綿柎開 (わたのはなしべひらく)」
の意味。
で、綿の花ってどんな花?
夏の生垣によく見る花々、ムクゲやフヨウなどのアオイ科に属す。
ハイビスカスもオクラもこのアオイ科。
ウリ3つのこの姿。
綿の花(google画像検索より抜粋)
オクラの花(google画像検索より抜粋)
ハイビスカス(google画像検索より抜粋)
いずれも1日などごく短い期間で1つ1つの花がしぼんでしまうが、
次から次へと花をつける。
通勤路、”the 夏”のアオイ科の花々たちを見かけたら
綿の花の仲間たちだ、と思い浮かべよう。
夏バテにはオクラを食べて元気にお過ごしを。