デザインTシャツ【コウシュ】のブログ
1920年代、第1次世界大戦後の空前の好景気のもと、
金融や産業の中心地はヨーロッパからアメリカに移り、
ニューヨークには超高層ビルが次々と建てられるようになっていた。
他方、そのころ、西洋の芸術の中心はなおヨーロッパにあり、
アメリカの芸術というものはヨーロッパに従う存在であった。
しかしその後、第2次世界大戦によりヨーロッパがダメージを受ける中、
芸術家たちがアメリカに亡命し、
また、戦中から戦後にかけての好景気によって資金がふんだんに集まる環境のもと、
初めてニューヨークが芸術の世界の中心地として踊り出る。
ニューヨークが世界のアートシーンの中心として注目されるようになった時期の
一番最初の流れが、「抽象表現主義」、
そしてその第一人者として活躍したのが、Willem de Kooning(ウィレム・デ・クーニング)、
ラウシェンバーグが作品を消してしまった巨匠である。
大恐慌や第二次世界大戦を経験した抽象表現主義のアーティストたちは、
生死や人間の内面、無意識のさらに奥を追及、目に見える形にしようとした。