デザインTシャツ【コウシュ】のブログ
日本の伝統工芸品に使われている模様には基本のパターンがありつつ、
時代や作り手によって様々にその姿を変え、
我々を飽きさせることがない。
その基本のパターンとしては、
植物、動物、自然や、身をとりまくモノ(扇など)など、具象的な模様もあれば、
幾何学模様もある。
今日は幾何学模様の1つ、網代文(あじろもん)に注目。
百人一首
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木
にも歌われている網代。
冬の明け方、川で魚をとるために竹や木で編んだ簀を仕掛けておく。
網代編みは、薄い細い板を斜めや縦横に互い違いに組んだもので、
今も手提げ籠やお弁当箱、天井や垣根でおなじみである。
これをモチーフとした網代文は、単独で使われて粋な工芸品にもなるし、
地の模様としてさらに動植物の模様と組み合わせられて
違った表情を見せることもある。