デザインTシャツ【コウシュ】のブログ
長い歴史の中で培われてきた日本独自の色彩感覚。
水墨画の黒と白、わびさびのくすんだ色がCool!と取り上げられがちであるが、
古来の色のとりあわせの中には現代の美的感覚にも十分通用する活き活きとした世界がある。
平安貴族の着物は非常に薄い絹でできており、裏地の色が透けて見えたため
その組み合わせ「かさね色目」の美しさにこだわりを持った。
今の季節のかさね色目としては「雪の下」が挙げられる。
雪中の梅を表地の白と裏地の薄紅色で表現。
春の兆しを楽しみつつも雪の白さ、純潔さを味わう組み合わせである。