デザインTシャツ【コウシュ】のブログ
コンサートやリサイタルが行われる当日の会場には独特の空気がある。
本番当日の舞台とはいわば相撲の土俵のようなもの。
いくら練習で使ったことがあるとしても、
演奏当日、
むやみやたらに上ってはいけないような見えない敷居がある。
その日が始まってしまえば、時間の流れをとめることはできないし、もとに戻すこともできない。
自分の意思に反して何がおころうと、物事を前に進めていかなければならない。
演奏家だけでなく、
ステージマネジャー、スタッフ、ふめくり担当、
すべての関係者が、気を張り、集中し、ときに心臓をどきりとさせ、気落ちし、気を取り直し、
完了するまでつきすすむ。
そしてその緊張あふれる空間に
聴衆が入っていき、
演奏家の発するエネルギーとそれにこたえる聴衆のエネルギーがあわさって
その日のコンサートをつくりあげる。
生で聴くのが一番の贅沢であるが、時間が無いなら、
たまにはスタジオ録音でなく、ライブ録音を聴いてみよう。