デザインTシャツ【コウシュ】のブログ


氷  x  お酒 の話。

古き昔より古今東西お酒を冷やす習慣はあったようである。
エジプト、メソポタミアではワインに氷を入れ、
ネロ帝はゴブレットを雪の中で冷やしたというし、
スコットランドでは河の冷えた小石をウィスキーに入れ、
ここ日本でも「氷室の氷、熱き月に当たりて、水酒に浸して用ふ」(日本書紀)。

ただ、氷は天然では手に入りにくく、
欧米で飲み物にどかどかと氷を入れるようになったのは、
1929年に食用の製氷の機械ができ、工業生産されるようになってから。

オンザロックは
冷たいの(refreshing)を好むアメリカで
ソーダ割りに替わって広く飲まれるようになった方式であるが、
熱烈厳格なウィスキー愛好家や醸造家達は
ウィスキーに氷なぞ入れたら複雑な味わいが薄まってよくわからなくなるわ、
冷たさで味覚も鈍る、と、
ストレート(neat)、もしくは、
香りを開かせるために水を数滴入れて飲むことを強く勧める。

日本でのオンザロックには
アメリカ式に倣ってという文脈がありつつも、
西暦400年頃からの氷室の氷の献上の歴史、
「あてなるもの。・・削り氷にあまずら入れて、あたらしきかなまりに入れたる。」(優雅で上品なもの—金属の器に入れたかき氷)(枕草子)など、
古くからの風習・文化として氷への思い入れが詰まっている。

製氷工場は不純物を取り除いた純水を丸2日かけて冷却し氷柱を製造、
これを町の氷屋がブロックに切り出したり、丸氷、キューブなどに加工して飲食店に配っていく。
信頼関係ができていれば、開店前に合鍵で入って冷凍庫に入れていく。
ウィスキーが薄まらないよう、
溶けにくい球体にする(もしくは、少し溶けるようわざと球体に凹凸をつける)のも
氷をグラスの大きさにあわせてつくるのも
日本ならではの緻密なこだわり。

この暑い季節にひんやりと気持ち良い映像をご覧あれ。
ICEBALL – HIBIKI 17yrs WITH ICEBALL
SUNTORY WHISKY 3D on the Rocks

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KOUSCH【コウシュ】- 1枚で存在感のあるデザインTシャツ。仕事や休日を心地よくクリエイティブなものに。

 

 

 

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