そろそろ陽気も春になってきて、 新年度を迎えるにあたって意気揚々とした曲を聴くのなら、 グリーグの「ホルベルク組曲（ホルベアの時代より）」 （Grieg, Edvard Hagerup : Suite “Fr

味わい深いヴァイオリン協奏曲で有名なブルッフは 旋律にこだわり、それが故に、 ピアノは旋律を表現する楽器としてふさわしくないと考えたようである。 確かに弦楽器や管楽器と異なり、ピアノで1つの音を永遠に響かせ続けることはで

うれしい顔を描くとき、描き手の顔には微笑みが思わず出るし 怒った顔を描くとき、思わずしかめつらになる。 演奏家がその曲、その音を表現するとき、 束の間の時間の中に、 怒りや苦しみ、そしてそれゆえの喜びの感情を込めることに