デザインTシャツ【コウシュ】のブログ
七十二候(太陽の位置により季節を24に分けた二十四節気をさらにそれを3つずつに分けたもの)シリーズ。
5月5日より、いよいよ立夏、夏の始まりである。
蛙始鳴(かわずはじめてなく)(5/5~5/9頃)
蚯蚓出(きゅういん(みみず)いずる)(5/10~5/14頃)
につづくのが、
竹笋生(ちくかん(たけのこ) しょうず)(5/10~5/19頃)。
食べるタケノコのほとんどを占める孟宗竹(モウソウチク)が八百屋に多く出回るのは4月なので、
5月となれば旬が終わってしまっているが、
真竹など他の種類の竹が地面に出てくるのが5月の中頃である。
そんなタケノコに関する素朴な疑問。
食べるタケノコとは勝手に生えてくるものなのか、
育てているものなのか。
答えは後者。
親竹の根っこにいくつもタケノコの芽が生えてきて、
それが地上に出るすれすれのところで収穫するのだが、
品質の高いおいしいタケノコにするためには、
タケノコ畑に施肥やら間引きやら竹の先端を折ったり冬にはわらを敷き詰めたりする。
最近は大きいタケノコよりも中小サイズのタケノコのほうが好まれるということで、
雨がふれば巨大に成長してしまうタケノコを、
いかに中小サイズに育てるか、という研究もおこなわれている。
こんな努力あって、
和食が人気のドバイでは、タイや中国、インド産が中心だったたけのこ市場に
日本勢がどんどん力を食い込んでいるそう。(JETRO 2010)
食べるタケノコはもともとは中国から。
タケノコの先端部分である姫皮は中華料理では「筍衣」(スンイ)と呼んで、高級食材である。
中国、台湾はもちろんのこと、
インド、ネパール、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、と
タケノコ料理はアジア各国にあるが、
やっぱり素で焼いた焼きたけのこに山椒ってのが一番贅沢な気が。
今年はタケノコが不作とのこと、
まだ食べてない方はお早めに。
参考:「中小型タケノコの生産技術」(福岡県森林林業技術センター)、ほか